ポメラニアンの皮膚病(脱毛)と心臓病の治療

ポメラニアンのぽんたちゃんは7歳で、背中に脱毛ができて、それが通っている病院で治らないので、来院されました。アロペジアを疑い、ホルモン剤と漢方薬で1ヶ月ほどで毛がはえてきて、2ヶ月で完全に治りました。ただ、心臓の音が悪いことが、初めの聴診で分かりました。自覚症状もなにもなく、元気にしているので、飼い主さんとしては、驚いたようです。自分も、皮膚病の治療に来たのですし、まだ雑音も聞こえていなかったので、早めの治療を強く勧めるにとめおきました。皮肉なことに、早く皮膚病が治ってしまったので、次に診たのが、半年たってからでした。咳がでるので、これはいけないと思い来院されたのですが、もうすっかり心雑音がきこえるようになっていて、心臓もかなり肥大して、悪化してしまっていました。今は治療中ですが、薬の面でも経済的な面でもなかなか負担が多く大変です。心肥大による心臓病は、心雑音が聞こえるようになる前に、血圧を落とす西洋の薬や、漢方薬で、早めに心臓の負担を減らしてやることが、進行を遅らせる(or 止める)という意味でとても大事になります。が、飼い主さんが気づくような自覚症状がないので、飼い主さんに必要性をわかってもらうのが大変です。もの言わぬ動物の自覚症状を飼い主さんが認識した時には、残念ながら、おそいことが多いのです。健康に見える子でも、聴診や心臓のエコー検査など、定期的な健康診断は大切ですね。

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