皮膚病への慢性ステロイドの功罪:アトピーからアカラス、ヘルニア

ボストンテリアのオウギマルちゃんは、生後6ヶ月より他院にて、皮膚病のかゆみを落とすために毎日5mgのステロイドを投与されていました。1歳半のときに、皮膚病変から活動的なアカラス(ニキビダニ)が発見されました。(アカラスは、健康な体に寄生しているときは、悪さをしないが、体の抵抗力が落ちてくると活動的になり、ひどい痒みをもたらす。)2歳になり当病院で漢方治療を始めました。初めは体全体が赤みと熱味そして脂漏を帯びて臭いがし、毛は艶がなく、全体的にうすく、精神的にも落ち着きない状態でした。漢方治療を始め、まずステロイドを少しずつ減らし、2週間で脱ステロイドをし、3ヶ月ほどで体の痒みはなくなりました。顔に残った痒みをとるには、さらに3ヶ月を要しました。半年ほど漢方治療して皮膚病の状態もよく、毛並みもよくなったため、去勢手術をしたところ、また痒みが再発しました。おそらく手術で免疫力がおちたためと思います。そこでさらに6ヶ月ほど漢方治療を施し、皮膚病は完治しました。現在は漢方も止めていますが、1年半以上、皮膚病は再発していません。もう一つの注目すべき点は、ある時、排便困難な病状を訴えたため、レントゲンをとると、腰椎の骨の形成の異常が発見されました。成長期にも継続的にステロイドを投与されために、腰椎の形成に影響をあたえたものと推測できます。1歳より以前から継続的にステロイドを投与された皮膚病の犬(ダックスではなくても)が、2,3歳などの若齢で、腰椎に異常がみられ、腰椎の椎間板ヘルニアになる症例を多々みています。

まだ漢方治療前のオウギマルちゃん。(その後の写真がまだとれていません。)

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