免疫性、ホルモン性疾患の治療

一生ステロイドか免疫抑制剤といわれたコーギー犬

発熱や全身の筋肉に痛みでてしまう、炎症性疾患で、主治医から、この子は一生の間、ステロイドか免疫抑制剤をのませないといけないとわれた、コーギーのパールちゃんは、まだ一歳半。これからの内臓への負担が心配で、なんとかステロイドやアトピカという免疫抑制剤を減らせないかという思いで来院されました。9ヶ月のステロイド治療をうけていたので、4ヶ月近くステロイドとアトピカを抜くのに時間かかりましたが、完全にステロイドや免疫抑制剤をぬくことができました。それから半年以上、もう再発もなく元気にすごしています。

CRPが異常にあがるような免疫性炎症疾患は、漢方薬で免疫力をあげて治療できます。若ければ、体質改善の可能性もありますが、ただ、とても弱い子が、免疫性疾患という珍しい病気になることが多く、なんらかの漢方薬で、その後も免疫力を補う必要がある場合も多いです。ステロイドや免疫抑制剤を一生のんだら、老化が早まる一方ですが、漢方薬治療は免疫力をあげますので、むしろ老化を予防しますので、一生安心して飲ませ続けることができます。

キャバリアの脂肪織炎と心臓 

キャバリアのみかんちゃんは7歳。避妊手術の後、縫合糸からアレルギー反応で(脂肪織炎)お腹の皮膚の炎症をくりかえし、ステロイドでないと再発を防げませんでした。漢方治療して3ヶ月以上、ステロイドはいらない状態になりました。脂肪織炎は漢方薬治療はとても有効ですからこのままステロイドはなくせると思います。さらにキャバリアによくある心臓疾患も患っているので、冬になると歩けなくなることが多かったのですが、漢方薬で血のめぐりがよくなり、元気に歩くようになりました。

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IBD(慢性下痢), 膵炎、皮膚病、の漢方薬治療

フレンチブルのララちゃんは、11歳。生まれたときから、お腹が弱く、きれいな便をみたことなかったそうです。ひどい時は、ステロイドでずっと治療してきて、肝臓の数値もあがり、毛もぬけてきて、心配になったので、来院されました。初診時は、膵炎で嘔吐もひどく、ALB(アルブミン)も1.5と、IBDでもひどい状態でした。2ヶ月たって、嘔吐も下痢もとまり、今までにみたことない便がでるようになりました。皮膚も毛がはえてきましたよ。ぎりぎりクッシングになる寸前だったようですが、漢方治療がまにあって、よかったです。

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横腹の毛もはえてきました。

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はじめの横腹の脱毛と湿疹

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アルブミン低下、アレルギー、胆泥症の漢方薬治療

ジャックラッセルテリアのはなちゃんは6歳。昔からアレルギーといわれ、療法食を食べ続けて、アルブミンが下がるのをステロイドで治療しないといけない状態で、蕁麻疹や、脱毛もありました。療法食とステロイドでいつまでも逃げるのではなく、根本治療をしたいと思い、来院されました。

漢方薬治療をして、ステロイドは使わないでよくなり、療法食も不要になりました。もちろん、免疫力があがった結果として、脱毛も改善しました。胆嚢の泥も減り、体調はずいぶん良くなりました。ただ、たまに蕁麻疹がでることはありますが、冷やせば引く程度におちついています。

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目の角膜にできた肉芽腫炎症の漢方薬治療

10歳のゴールデンレトリーバーの奈々ちゃんは、目の角膜に肉芽腫のような炎症がなかなかなおらないので、漢方治療して、一ヶ月で綺麗に治りました。目の角膜潰瘍や眼内炎症は、免疫力がよわってなることが多く、その場合は目薬ではなおらないので、漢方薬で身体の中から免疫力を上げて治すと、よく治ることが多いです。

奈々ちゃん

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肉芽腫性の炎症ができて

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一ヵ月後にきれいになりました

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トイプードルのイボ

トイプードルのココちゃんは3歳。去年、背中の注射のあとのしこりがなかなかなくならないので、すこし漢方で治療したことがありました。今回目の上に小さなイボができたので、漢方治療して、約一ヶ月で小さくなりました。もともと注射を打った理由はお腹が弱く、頻繁に注射打っている間にしこりができてしまったそうです。今は、漢方治療で、体質改善して、お腹も丈夫になったそうです。免疫力がおちると、胃腸が弱くなるだけでなく、やはりイボやしこりもできやすくなるので、若い間に漢方薬で、体質改善してしまうと、強い子になると思います。

目の上のイボ(左)、一ヵ月後(右)

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ミニピンの脂肪織炎

ミニチュアピンシャーのカイくんは、1歳で、首の脂肪織炎と身体の急な発熱で、ステロイド治療していましたが、このままステロイド依存になるのがいやで、来院されました。若いので一ヶ月でステロイドをなくし、2ヶ月で治療がすみました。脂肪織炎は免疫性の疾患なので、この病気になるということは、免疫力に弱いところがあると、考えて、その後の注意していく必要があります。この病気で当院は、ステロイドを使うということは基本ないことなので、漢方治療が本物かどうかが、よく分かる症例となると思います。(もちろんステロイド治療中の子は、すぐにはなくせないです)

DSCF1100 DSCF4532 かい

脂肪織炎の2年後、耳血腫に

ブルドックのちいたんは、5歳。2年前に脂肪織炎で漢方治療して、完治した経歴があります。今回は、耳血腫になって、耳がはれて、来院されました。漢方治療してきれいに治療できました。

免疫力が弱いことが、脂肪織炎と耳血腫の共通点でもあるので、しばらく免疫力を上げる漢方薬を継続してもらいたいと思います。

他院でドレープいれられ排液中(上)、当院で漢方治療一ヵ月後(下)

2月

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ちいたん

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ラブラドールの脂肪織炎

ラブラドールのりくちゃんは8歳。2年くらい前から腫瘍などの手術をしてから、病院にかかることが多くなり、このたび、またの所に脂肪織炎という免疫性の炎症をおこしてしまいました。長野県の病院ではステロイドで治療して、炎症はおさえましたが、身体が元気なく、また再発してステロイドをつかうことになるのがこわくて、漢方薬での治療を求めて来院されました。2ヶ月の治療でほぼ脂肪織炎はおさまり、元気もでてきました。年をとってからの脂肪織炎は、油断せず、まだしっかり漢方で免疫力をつけていく必要があります。

脂肪織炎は免疫疾患で、免疫力がなくなることで発症する病気です。ここでステロイドを使うのが普通の西洋医学なのですが、そうするとこのステロイドがやめれなくなってしまい、ただでさえ免疫力が弱いのでこういった炎症を起こす子が、またまた免疫力がさがり、もっとよわってしまいます。免疫抑制剤もおなじように免疫力をさげてしまいます。そしてステロイド依存、免疫抑制剤依存の弱い子になっていきます。ここで、漢方薬で、免疫力をあげて、根本から治療することが、特に、高齢になってきたワンちゃんには必要な治療だと思います。免疫力は下げるものではなく、あげるものなのです。これはすべての免疫性の疾患にいえることだと思います。

りくちゃん

りく 脂肪織炎

老齢のダックスの化膿性肉芽腫(脂肪織炎も)

ダックスのココちゃんは12歳。夏からおなかにぽこぽこと炎症ができてきて、化膿性の肉芽種(脂肪織炎)と診断をうけ、抗生剤では治らず、ステロイドしか炎症を抑えることができませんでしたが、ステロイドがいやで来院されました。3ヶ月で、綺麗に治療できました。

高齢の子は、年をとって免疫力がおちてくることが原因で、こういった炎症がおこるので、治りにくいことが多いです。一方、手術がきっかけで、糸などに反応してなるような脂肪織炎は、一時的な免疫力の低下なので、比較的早く治すことができるのが多いです。もちろん、免疫疾患ですので、様々な幅はありますが、漢方薬で免疫力をあげながら、治療すれば、身体がよわっていくことはないです。これをステロイドや免疫抑制剤で治療すると、身体がだんだん弱ってしまうので、注意しないといけないです。

ココ

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